無農薬栽培と聞くと人や環境に優しいというイメージがありますが生産される方にはいろんなご苦労があるかと思います。松本さんが敢えてお茶の無農薬栽培を始めようと思われた動機は?

ただの「お茶」で売るよりも、お茶に付加価値を付けたいと思ったことがひとつ。それと農薬がからだや服に付くのがいややったけんですね。中学生の長男がまだ小さかった頃、まだその時は農薬も使いよったとですが、仕事を終えて帰ってきた私ば見て、寄ってくる子供ば抱かれんとですたい。服に農薬の付いとるけん。体にも、ようなかて思いました。薬やからですね。健康のためにも農薬ば使わんほうがよかて思ったとです。手入れは確かに大変ですよ。虫がつきますからね、防虫に効果 のある木酢液をふったり、虫がついとったらそれば落としたり。やりかたはいろいろあります。肥料も化学肥料は程々に有機質肥料を主体に施してます。

 

最初の頃は、失敗というかうまくいかなかったことも?

ありますよ。4、5年くらい前ですかねえ。一番茶をハダニにやられて2反(20アール)分、とれんやったことのあってですね、がっかりしましたねぇ。それでも一回無農薬ば始めたらやめられんですよ。せっかく今まで農薬を使わんやったとに、そこで使ったらまた、一から始めないかんでしょ。虫も多かし特に蜂も多か。年に3回は刺されますよ。イラにも刺される。かゆくてたまらんですけど私以上に茶の木のほうがきつかでしょう。

1|234

 

 

 

 

このホームページ内からの無断転載を禁止します。

Homeへ | 画面 上へ