製造工程


摘みとった生葉がいろんな行程を経て、香り高い美味しいお茶になるまでには、細心の注意を払って製造しなければなりません。その各工程をここで簡単に説明します。


蒸し+蒸し葉処理

蒸し機と蒸し葉処理機
メディアプレイヤー用リアルプレイヤー用
動画で見ることが出来ます。
摘みとったばかりの新鮮な生葉は、まずこの蒸し機を通り、蒸気で蒸されます。
蒸し度によって品質が大きく変わるため、製造工程の中で一番難しく気を使うところが、この「蒸し」です。

横の機械が蒸し葉処理機です。
この機械で蒸し機から出たばかりの蒸し葉の蒸し露を取ると同時に冷やし、品質の劣化を防ぎます。


葉打ち+粗揉

粗揉機 次は、蒸し葉処理機で冷やされた蒸し葉に熱風を当て、揉み込みながら乾燥させます。

機械の上に乗ってるプールで蒸し葉の量を計り(90〜110K)、設定した量になったら下の粗揉機に入るようになっています。

この機械は3台あって、1台目が葉打ち行程、2台目が第1粗揉、3台目が第2粗揉と順にお茶が送られます。

2002年に葉打ち機と第2粗揉機を更新しました。やはり真中の第1粗揉が見劣りしますね。(^_^;)


揉捻

揉捻機
メディアプレーヤー用リアルプレーヤー用
動画で見ることが出来ます。
粗揉行程で乾燥が進んだお茶は、次にこの揉捻機に入ります。

この行程では、加重をかけてお茶を揉み込み、粗揉行程では出来なかった、お茶の中に含まれる芯水を徹底的に揉み出します。


中揉

中揉機 揉捻機で中の水分を揉み出されたお茶は、次に中揉機に入ります。

この行程では、温風を通した機械の中でお茶を回転させ、同時に揉みながら表面に出てきた水分を取り除きます。


再乾

再乾機 次が、この再乾機です。
この行程が、「煎茶」の製法とは違うところです。

煎茶は精揉機で形をつくりますが、玉緑茶では、この回転する再乾機の中にお茶を入れ、お茶自体の重みで、自然に玉緑茶特有の丸くよれた形にしながら乾燥を進めます。


乾燥

乾燥機 再乾機で形を整えられたお茶は、この乾燥機で、含水率が4%前後になるまで充分に乾燥されます。


選別

仕上げ機
メディアプレイヤー用リアルプレーヤー用
動画で見ることが出来ます。
乾燥機を出るまでの製造行程で出来たお茶が「荒茶」と言われて、その状態で問屋さんなどには流通されます。

が、我が家ではそのままこの仕上げ機に通し、本茶・頭(形が大きいお茶)・粉・芽・浮葉・茎などに選別します。

この後、本茶はさらに選別し、火入れを施して美味しい「仕上げ茶」として販売いたします。